子育てが一段落し、これからは自分たちの時間を大切にしたいと考える50代、60代。 「昔諦めたサックスをもう一度始めたい」「自宅に気兼ねなく歌えるカラオケルームが欲しい」「大音量で映画を楽しめるシアタールームを作りたい」 そんな「老後の夢」を叶えるために、ご自宅のリフォームを検討される方が増えています。
しかし、一戸建てとはいえ、ご近所への音漏れや、同居する家族への配慮は欠かせません。「防音室を作りたいけれど、いくらかかるの?」「家全体をリフォームするついでに作れるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、一軒家大規模リフォーム専門家の視点から、本格的な趣味を楽しむための防音リフォーム費用と、失敗しない計画のポイントを徹底解説します。
なぜ「大規模リフォーム」のタイミングで防音室を作るべきなのか?

単に部屋を防音化するだけなら、専門業者の後付け工事でも可能です。しかし、私たちが「家全体のリフォーム」とセットでの実施を強くお勧めするのには、明確な理由があります。
① 生活空間と切り離した「最適な配置」ができる
防音ルームを後付けした場合、空いている部屋の一部を防音化するしかありませんが、それがリビングや寝室の隣では、いくら防音しても家族に気を使います。 一軒家大規模リフォームなら、間取りをゼロから見直せます。
例えば、防音室とリビングの間に収納や廊下を挟んで距離を取ったり、音の影響が少ない北側に配置したりと、「音のストレス」を生まない間取りを設計できます。
② 「重量」の問題を構造から解決できる
本格的な防音室は、壁を何重にも設置して防音ドアや防音ガラスを入れるため、部屋全体の重量が非常に重くなります。その重さは、6畳で1トン近く増えることも。古い一軒家の場合、床の補強なしに防音室を作ると、家自体が歪むリスクがあります。
スケルトン(骨組み)状態からリフォームする場合なら、基礎や梁の補強を確実に行えるため、防音室の中にピアノやドラムセットなどの重量物も安心して置くことができます。
③ 断熱・防犯とセットで施工でき、補助金も狙える
防音室に必須の「二重窓(内窓)」は、実は最強の断熱リフォームであり、防犯対策でもあります。家全体の断熱リフォームとセットで行えば、国の「先進的窓リノベ事業」などの補助金を、防音室の窓にも適用できる可能性が高まり、コストメリットが出ます。
一戸建て防音リフォームの費用相場

防音リフォームの費用は、「何の音を」「どの程度まで」遮断したいかによって大きく変わります。ここでは、大規模リフォームの一部として防音室を作る場合の目安費用(6畳想定)をご紹介します。
【費用150万円~】オーディオ・映画鑑賞・カラオケ
(遮音性能 Dr-30~35程度) 大音量でテレビや音楽を楽しみたい、家族とカラオケを楽しみたい方向けの防音室です。
- 工事内容: 壁・天井への遮音シート・吸音材の施工、床の遮音マット施工、内窓(二重窓)の設置、簡易防音ドアへの交換。
- 効果: 隣の部屋には聞こえるが、会話内容までは分からない程度。屋外への音漏れはかなり軽減されます。
【費用250万円~】ピアノ・ギター・サックス・本格カラオケ
(遮音性能 Dr-40~45程度) 防音室の中で、グランドピアノや金管楽器を、時間を気にせず演奏したい方向けの防音室です。
- 工事内容: 部屋の中に部屋を作る「二重構造(ボックスインボックス構法)」に近い施工。壁・天井・床を浮かせ、振動を伝えない特殊工事。高性能防音ドア(スタジオ用)、防音換気扇の設置。
- 効果: ピアノの音が小さな話し声程度に軽減される。夜間でも常識的な範囲なら演奏可能。
【費用400万円~】ドラム・バンド演奏・レコーディング
(遮音性能 Dr-50以上) プロ仕様のスタジオレベル。ドラムのような「重低音・振動」を伴う楽器向け。
- 工事内容: 鉄骨やコンクリートによる完全浮き床構造、鉛入りボードの多重張り、三重サッシなど、徹底的な振動対策と遮音対策。
- 効果: ほぼ音が漏れない完全防音室。
- 注意: 木造一戸建ての場合、建物自体の強度限界があるため、1階設置が基本となり、基礎補強費用が別途必要になるケースが多いです。
趣味を楽しむ防音室の失敗しない3つのポイント

50代・60代からのリフォームでは、「防音性能」だけでなく、「使い勝手」や「居心地」も重要です。
防音室の中で過ごすことが心地よくなるような、防音室の設計を考えてみましょう。
① 「閉塞感」をなくす窓の設置
防音室は気密性が高く、窓を潰してしまうことも多いため、どうしても閉塞感が出がちです。 しかし、長時間趣味を楽しむなら「開放感」も大切。
防音性能の高い「二重サッシ(防音合わせガラス+内窓)」を採用すれば、窓を残したまま防音室を作れます。お庭の緑を眺めながらピアノを弾く…そんな豊かな時間を諦める必要はありません。
② 24時間換気と空調計画(熱中症対策)
防音室には「熱がこもりやすい」という弱点があります。高気密ゆえに、夏場はサウナ状態になりかねません。 必ず「防音仕様の換気扇」を設置し、エアコンの配管穴も防音処理を施して確保しておきましょう。
シニア世代にとって、室温管理は健康管理そのものです。
③ 将来の「可変性」を残しておく
「今はドラムに熱中しているけれど、10年後はどうだろう?」という視点も大切です。 あまりにガチガチに作り込みすぎて、他の用途に使えない部屋にしてしまうと、将来「開かずの間」になるリスクがあります。
例えば、将来は寝室としても使えるよう、内装は落ち着いたクロスを選んだり、段差をなくしたバリアフリー設計にしておくなどの工夫が賢明です。
活用できる補助金制度はある?

残念ながら、一般家庭向けの「防音」そのものを目的とした国の補助金はありません。 しかし、「断熱(省エネ)」リフォームとして申請することで、補助金を受け取れるケースがあります。
「先進的窓リノベ事業」などの活用
防音対策の基本である「内窓(二重窓)」の設置は、国の大型補助金「先進的窓リノベ事業」の対象工事です。防音ガラスへの交換も対象になる場合があります。 家全体のフルリフォームと合わせれば、窓だけでなく、壁や床の断熱材施工に対しても「子育てエコホーム支援事業」などが活用でき、トータルコストを抑えることができます。
【補助金活用シミュレーション】6畳の趣味部屋に二重窓を2箇所設置した場合
防音対策として非常に効果的な「内窓」は、断熱リフォームとしても評価が高いため、国の補助金(先進的窓リノベ事業など)において高額な還元が期待できます。
通常のリフォーム費用目安: 約 30万円
見込まれる補助金額(先進的窓リノベ活用): 約 11万円(※)
実質の負担額: 約 19万円
※補助金額は2024年度「先進的窓リノベ事業(Sグレード)」の実績に基づく概算です。製品の性能やサイズ、年度ごとの予算状況により変動します。
このように、窓のリフォームだけでも費用の約3分の1以上を補助金でまかなえる可能性があります。 ここで浮いた10万円以上の予算を、壁の吸音材のグレードアップに回したり、憧れていたオーディオ機器や楽器の購入資金に充てたりすることも可能です。「防音=高い」と諦める前に、まずは補助金を含めた賢い資金計画を立てることが大切です。
まとめ

一戸建ての防音リフォームは、単に「音を消す工事」ではありません。それは、ご近所や家族への気兼ねというストレスから解放され、心から好きなことに没頭できる「自由な時間」を手に入れるための投資です。
特に50代・60代からの大規模リフォームなら、間取りの工夫や構造補強とセットで行うことで、より安全で快適な、理想の音楽室・シアタールームが実現します。
「我が家でこれができるかな?」「費用はどれくらい?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの趣味とライフスタイルに合わせた、世界に一つの防音プランをご提案いたします
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