📖 連載:古い戸建て、どうする?リノベか建て替えか、家族で決める10のステップ|第3回(全10回)
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- 第1回:リフォームとリノベ、何が違う?基本をやさしく整理
- 第2回:うちの家はリノベできる?まず確認したいこと
- 第3回:戸建てリノベでできること・できないことを整理する
- 第4回:建て替えを検討する基準を知る
- 第5回:耐震と断熱、どう考えればいい?
- 第6回:リノベと建て替え、総額でどちらが現実的か
- 第7回:家族で意見が割れたときの整理術
- 第8回:仮住まいと工期の不安を先回りで解消する
- 第9回:誰に相談すればいい?進め方と会社選びの基本
- 第10回:リノベか建て替えか、最後に決めるための優先順位
「地震が心配」「夏も冬もつらい」と感じている築古戸建てのオーナーへ。
耐震と断熱をリノベで改善できる範囲と優先順位の考え方を、わかりやすく整理して解説します。

「地震のとき、この家は大丈夫なんだろうか。それに、毎年夏は暑くて冬は寒い……もう限界かもしれない」
特に加古川市周辺では、南海トラフ巨大地震のリスクが繰り返し話題になっており、「耐震」は決して他人事ではありません。また、築古の家は断熱性能が低いことも多く、暮らしの快適さや光熱費にも大きく影響します。
この記事では、リノベーションで耐震・断熱をどこまで改善できるのか、何を優先すべきかを整理します。
※前回の記事はこちら
まず知っておきたい「耐震」の基本

加古川市周辺の地震リスク
加古川市では、南海トラフ巨大地震が起きた場合、最大震度6強が想定されています。「家具が多少動くかも」というレベルではなく、建物そのものの安全性を根本から見直す必要がある揺れです。
兵庫県の被害想定では、揺れに加えて津波・火災・液状化なども含めた複合的なリスクが公表されています。川沿いや埋立地など液状化の可能性があるエリアでは地盤の確認も欠かせません。
加古川市は「住宅耐震化等促進事業」として耐震改修への補助を推進しており、行政レベルでも対策の必要性が高まっています。
見た目より大事な「耐震診断」から始めよう
耐震対策で最初にやるべきなのは、工事ではなく「耐震診断」です。壁バランスの崩れや見えない劣化は外観だけではわからないため、建物の状態を正確に把握したうえで補強方針を決めることが重要です。
旧耐震基準と新耐震基準―1981年以前の家は要注意
日本では1981年(昭和56年)に建築基準法が改正され、耐震基準が大きく変わりました。それ以前に建てられた家は「旧耐震基準」、以降は「新耐震基準」と呼ばれます。
旧耐震基準の家は、震度5程度の地震には耐えられる設計ですが、それ以上の揺れへの耐性は現在の基準を下回ります。1995年の阪神・淡路大震災や2016年の熊本地震でも、旧耐震基準の建物に被害が集中したことが確認されています。
新耐震基準でも、築年数によっては劣化が進んでいることも
1981年以降に建てられた家でも、築20〜30年が経過すると、壁や基礎の劣化、柱と梁の接合部の緩みなどが生じていることがあります。「新耐震だから大丈夫」と思い込まず、状態を確認することが重要です。
目安として、上部構造評点1.0(耐震等級1相当)以上。余裕があれば新築の1.5倍の強さを持つ上部構造評点1.5(耐震等級3相当)を目標にするのが理想です。
リノベーションで耐震性を高めるには
耐震補強工事には大きく2つのアプローチがあります。壁を強化するものと、接合部を強化するものです。
例①:筋交いの追加で壁を強くする
筋交いとは、壁の中に斜めに入れる木材のことで、地震の横揺れに抵抗する役割を持っています。旧耐震基準の家では筋交いの量が不足していることが多く、追加することで耐震性を高められます。内装の壁を一部解体して工事するため、後から追加するよりもリノベーションのタイミングで合わせて行うのが効率的です。
例②:金物で接合部を強化する
柱と梁、柱と土台の接合部を金物でしっかりと固定することで、地震の際に部材が抜けたり外れたりするのを防ぎます。古い家は釘や木材の組み方だけで接合されていることが多く、ここを金物で補強することが耐震補強の基本になります。
〇主な補強工事:
・基礎補強(炭素繊維や鉄筋の追加)
・耐力壁の増設(構造用合板や筋交いを使って壁を強化)
・金物補強(柱・梁・土台の接合部を金具で固定)
・屋根の軽量化(重い瓦から軽量屋根材に交換し、揺れを抑える)
・制震ダンパーの設置(揺れのエネルギーを吸収する装置)
加古川市では耐震改修工事に対して最大150万円程度の補助制度があり(費用の4/5程度、所得制限あり)、2026年度も活用できます。
ただし、基礎や地盤に深刻な問題がある場合は工事費が大幅に膨らむこともあるため、事前調査の結果によっては建て替えも選択肢に入れて検討が必要です。
次に知っておきたい「断熱」の基本

なぜ古い家は寒くて暑いのか
古い戸建てが夏は暑く冬は寒い主な理由は、断熱材が薄いか、そもそも入っていないことにあります。昭和時代は断熱への意識が低く、壁・床・天井への断熱材施工が不十分な家が多く残っています。また、古いアルミサッシは熱を通しやすく、窓からの熱損失も見落とせない要因です。
リノベーションで断熱性を高めるには
断熱改修には、壁・床・天井に断熱材を入れる方法と、窓を断熱性の高いものに交換する方法があります。費用と効果のバランスを見ながら、どこから手をつけるかを決めることが大切です。
一般的に、断熱リフォームは次の順で費用対効果が高いとされています。
①窓・開口部:熱の出入りが最も多い場所。インナーサッシ(二重窓)や高性能樹脂窓(Low-Eガラス)への交換で体感変化を得やすい。
②天井・屋根:断熱材の充填や吹き付けにより、夏の熱の侵入を大幅に抑制。
③床・基礎:床下断熱や基礎断熱で、冬の底冷えを改善。
④壁:内張り・外張り断熱で住宅全体の断熱性能を向上。外張り断熱は気密性向上にも効果的。
具体例①:窓をペアガラスや内窓に変えて結露を減らす
窓の断熱性を高める方法として、既存の窓の内側にもう一枚窓を設ける「内窓(二重窓)」の設置があります。既存の窓を取り外す工事が不要なため、比較的短期間・低コストで施工できます。結露が起きにくくなるため、カビの発生を抑える効果もあります。
具体例②:床下に断熱材を敷いて足元の冷えをなくす
冬場に床が冷たくて困っているという場合、床下に断熱材を入れる工事が効果的です。床下に潜って断熱材を取り付ける工事のため、比較的工事の影響範囲が小さく、費用も抑えやすい方法のひとつです。足元の冷えが改善されると、室内全体の体感温度が大きく変わります。
具体例③:壁の内側に断熱材を追加する
壁を解体してリノベーションするタイミングで、壁の内側に断熱材を追加する工事です。フルリノベーションの際に合わせて行うことで、壁を解体するコストを断熱工事と共有でき、費用を効率よく使えます。壁全体に断熱材が入ることで、夏の暑さと冬の寒さの両方に対応できます。
耐震と断熱、どちらを優先すべきか
予算に限りがある場合は、工事を行うエリアを絞りながら、耐震と断熱を同時に進める方法がおすすめです。
地震への備えはもちろん重要ですが、断熱性能の改善は日々の快適性や光熱費にも大きく関わります。限られた予算の中では、「家全体を一度に完璧に直す」のではなく、LDKや寝室など長く過ごす空間から優先的に改修するケースも多く見られます。
一方で、フルリノベーションで壁を大きく解体する場合は、耐震補強と断熱改修を同時に行うことで効率が上がり、費用も抑えやすくなります。まとめて施工した方がコストメリットが大きいケースが多いため、リノベーションのタイミングに合わせて両方を計画することをおすすめします。
補助金・減税制度も活用できる場合がある
耐震補強や断熱改修には国や自治体の補助金・減税制度が用意されていることがあります。内容や条件は年度によって変わるため、工事を検討する前にお住まいの市区町村窓口や施工会社に確認しておくと、費用負担を抑えられる可能性があります。
まとめ:耐震と断熱は「いつやるか」で考える

この記事でお伝えしたことを振り返ります。
- 耐震と断熱は暮らしの土台。後回しにすると後悔しやすい
- 旧耐震基準(1981年以前)の家は耐震補強を優先して検討する
- 断熱は壁・床・窓から手をつけると効果が出やすい
- 予算が限られるならエリアを絞って。断熱・耐震は同時施工が費用を抑えられて効率的
- 補助金・減税制度が使えないか事前に確認する
リノベのタイミングで耐震と断熱をまとめて行うことが、長い目で見て最もコストを抑えやすい選択です。
次回は「リノベと建て替え、総額でどちらが現実的か」についてお伝えします。費用の全体像をつかむことで、自分たちに合った選択が見えてきます。ぜひ続けて読んでみてください。
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